こんにちわ、のんちゃんです。
先日無事子どもが産まれました。 いろんな方からお祝いのメッセージを頂き、本当にありがとうございます。 初めての子どもでしたが、出産の様子をそばでずっと付き添ってみて、改めて頑張ってくれた奥さんに心から感謝しました。 これは陣痛から出産までのうちの奥さん頑張りの記録です。
僕の場合は、奥さんが初めての出産だということもあり、心細いかなと思っていましたので、はじめからできる限り付き添ってあげたいと思っていました。 その結果、陣痛が始まってから出産を迎えるまで、約33時間以上掛かりました。
もくじ
1日目
PM21時 陣痛開始
この日はちょうど奥さんが病院に入院した日でした。
うちの子の予定日は4月の上旬だったのですが、下旬になっても産まれる気配がなく、そのまま定期健診を受けていました。
健診の中で、42週を過ぎると出産が大変になるかもしれないというアドバイスをいただきました。
今週はちょうどその42週目にあたる週でしたので、ビビった僕らはもし陣痛が始まらなかったら、陣痛に促進剤を徐々に使用していこうということで、入院することにしました。
そんな中で入院した当日の夜21時、陣痛が始まりました。
はじめは奥さんも、おなかが張って痛い感覚かな?とイマイチよくわからないようで、しばらく様子を見ていました。
痛みを我慢する時に、前もって買っていた授乳クッションを抱いていると落ち着くようで、クッションに体をあずけていました。
PM23時 陣痛室へ移動する
はじめは不定期に起きていた陣痛が、少しずつ間隔が短く、回数も増えてくるようになりました。 いわゆる前駆陣痛ですね。
眠くなっていた奥さんですが、痛みがあまりに何度もあるので、眠れずにしばらく一人で格闘していたようです。 しかし、たまらずナースコールをしました。
来てくれた看護師の方と一緒に陣痛なのかどうかを聞いてみると、「陣痛のようだけど間隔がまだ長いから、家族に連絡するのはまだ早い」と言われました。
2日目
AM1時30分 陣痛10分間隔になり家族へ連絡
夜寝ているところに、僕の所へ奥さんから電話がきました。
陣痛が10分間隔で来るようになってきたから、看護師の方の指示で電話してくれました。
「陣痛」の言葉にビビった僕は、慌てて母をたたき起こして、秒速で病院へ駆けつけました。 いつも20分の道を深夜とはいえ10分です。
急いで駆けつけてみると、奥さんは普段通り会話ができていて、「なんか余裕があるな?」と感じました。
あとから来てくれた奥さんのお義母さんも、「これじゃあまだまだ時間かかるね。」 と言って、1時間ほどしてあっさり帰ってしまいました(お仕事のため)
AM5時30分 一度家に帰ったが、破水
僕と母もしばらくいたのですが、陣痛自体が引っ込んでしまったようで、まったく産まれる気配がなくなってしまったので、仕事のため一度家に帰る事にしました。
爆走した道をゆっくり帰り、家についた途端、奥さんから「破水した!」の連絡が!
学がない僕らでしたので、破水=赤ちゃんが危険!!ととらえてしまい、慌てて再び爆走しました。
病院についてみると、実際にはあまり慌てた様子もなく、2時間前と同じような状況でした。
なんでも、破水があったとしても、羊水の出る量や、その時の陣痛の強さによってはすぐに産まれるわけではないとのことでした。 無知な僕としてはやれやれと自分につかれてしまいました。
ただ、状況的にはこれから陣痛が強まってきそうな感覚でしたので、職場に連絡して、急きょお休みを頂き、出産のサポートに専念することにしました。
AM7時 陣痛が徐々に強くなる中の朝食
時間と共に、陣痛の痛みも強く、その間隔も5分前後おきに来るようになってきました。
このころになると、奥さんは常におなかに赤ちゃんの心拍数と、おなかの張りが数値でわかる機械をつけてもらいました。
陣痛の波が目で見てすぐにわかるので、僕も痛みに合わせて奥さんの腰をさすったりすることができ、とても助かりました。
陣痛のさなか、朝食が運ばれてきましたが、奥さんは痛みに負けつつあったので、食欲がなく、ご飯を2口と、おかずを2~3口だけで終わりました。
さすがにそれだけでは足りないんじゃと思ったので、前もって買っておいたウイダーinゼリー を勧めると、少しだけ飲むことができました。
その他にも水分補給としてポカリスエット やアクエリアスなどのスポーツドリンクもその都度飲むようにし、できる範囲で栄養をとれるように心がけていきました。
基本的に横になった状態で水分補給するので、ペットボトルに取り付けるストローを利用しましたが、とても飲みやすく準備していて正解でした。
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徐々に陣痛が強くなってきたので、僕と奥さん二人で息を合わせて「ふー!ふー!」と、できる限り痛みを逃がすように呼吸を合わせていきました。
この時は、まだ奥さんも落ち着いて話をすることができましたが、助産師さんが「内診してみましょうか?」と訪ねてきたのを見て、奥さんの表情が変わりました。
もともと、妊婦健診の時から内診は痛くて嫌いと話していたのは知っていましたが、とりあえず僕は一旦部屋を出て待つことにしました。
部屋の外でしばらく待っていると…
「ギャー!!」
という、今まで聞いたことがない悲鳴が聞こえてきました。
「旦那さん、もう入っても大丈夫ですよ」と助産師さんに言われ入ってみると、そこにはガン泣きの奥さんが!
今までこんなに泣いている奥さん見たことありません。 というか、大人でこんなに泣いているのをはじめてみました。
助産師さんいわく、「痛がって内診ができないんですよね…」
正直、めちゃくちゃかわいそうでした。
だって、号泣の上に嗚咽まで出ているんですよ?
できることならもう終わらせてあげたい、そんなことまで考えてしまいました。
ただ、助産師さんいわく、「子宮口は今の段階で約4~5センチ開いているので、まだまだですね。」とのこと。
この言葉がきっかけで、奥さん完全に心が折れました。
僕自身も「これからどうなるんだろう?」ととても不安になってしまいました。
PM13時 昼食も取れずパニックになる奥さんと僕 その時…
内診で心が折れた奥さん、昼食も取れず、その後どんどん強くなる痛みに、我慢の限界が出てきました。
以下は陣痛のたびに奥さんが叫んでいた言葉です。
- 「もうイヤだ! もう逃げたい!」
- 「イヤ! ダメ! どうすればいいの? 助けて!」
- 「もう無理! できない! 誰か変わってよ!」
うちの奥さんの名誉のためにも言っておきますが、子どもは大好きなんです。
ですが、定期的に襲ってくる痛みに、自分でどう対処したらいいのかがわからず、もはやパニック状態でした。
周りの人は蹴るわ、ベッドの上で転げまわるわ、もう手が付けれない状態です。
僕もパニックになっている奥さんに、どう接していったらいいのかわからずホントに困っていたその時、とある助産師さんが来てくれました。
助産師さんは、「もう大丈夫だよ、一緒に息をしていこう! さあ大きく息を吐いて! ふー!ふー!」と奥さんが暴れても気にせずに、一緒に呼吸をしてくれました。
すると奥さんも、その様子を見て真似をするようになり、ひとまず痛みの波が落ち着きました。
その後間髪入れずに、「横になった方が楽? 座っておまたを開くといいって人もいるよ? 一緒に楽な姿勢を探してみよう!」と、イスやバランスボールなど、いろんな体勢をとってくれました。
うちの奥さんの場合は、イスにまたを開いて背もたれに寄りかかる姿勢が落ち着くようで、その体制をとるようにすると、先ほどとは全く違って、痛みに慌てることがなくなりました。
体勢をとる際にも、助産師さんはいろんなお話しをして奥さんを元気づけてくれました。
- 「みんな誰でも痛いんだよね、大丈夫!叫んでも恥ずかしくないんだよ!」
- 「赤ちゃんを産むための良い陣痛ができてる証拠だね!えらいえらい!」
- 「赤ちゃんもママに早く会いたがってるんだね、一緒に息を吐いて頑張ろうね」
助産師さんのおかげで、パニック状態だった奥さんも、自分の意志で何とか陣痛の痛みを受け流すことができるようになりました。
言葉がけだけでこんなに励まされるんだと、僕自身ホントに感謝しました。
PM17時 おしりに違和感を感じ、今までより痛みが増す
少しづつ痛みが増し、徐々に奥さん一人では痛みを我慢することができなくなってきました。
そこで、助産師さんはテニスボールを僕に渡し、「これで痛いところをもみほぐしてあげて!」とアドバイスしてくれました。
うちの奥さんの場合、腰回りが特に痛むようで、テニスボールを使って、かなりの力でぐいぐいもみほぐしていきました。
正直普段であれば絶対痛いだろうなというレベルなのですが、実際にやってみると、奥さんもとても楽なようだったので、僕もできる限り力を入れてもみほぐすようにしました。
数時間痛みをほぐすように付き添っていると、少しずつ痛む場所が腰からおしりの方へ下がっていくように変わっていきました。
助産師さんいわく、赤ちゃんがおりてくるのと共に、痛む場所も変わるとのことでしたので、順調な証拠だとのことでした。
PM22時 おしりのいきみを我慢し、子宮口の全開を待つ魔の3時間
おしりへの違和感が、徐々にいきみへ変わってきました。
あとで奥さんに聞いたのですが、「大便を我慢している感覚」に近いそうです。
通常は、陣痛に合わせていきむことで、赤ちゃんが産まれてくるのですが、そのためには子宮口が全開(約10センチ)になっていることが必要です。
うちの奥さんは、子宮口が開くのがとてもゆっくりで、約1時間で1センチずつ開いているような状況でした。
PM22時の時点で、子宮口は約6~7センチ開いていましたので、あと約3時間以上はこのいきみを逃がして過ごすことが必要になってきます。
この時奥さんは、今までで一番苦しそうな状態で陣痛を乗り越えていました。 もはや1~2分に一度は陣痛の波が来ていました。
それなのに、まだ3時間以上もこの苦しみに耐えなければならないのか…と、周りから見ていて、この瞬間が最も大変な時間でした。
僕はマッサージをしながらも、必死で奥さんを励ましました。
頑張れ、辛いよね、苦しいよね、赤ちゃんも一緒に頑張っているよ、僕も一緒に頑張るよと。
この時間には、今まで定期的に来ていた助産師さんもずっと一緒になってサポートしてくれていました。
今思うと、周りの協力なしでは乗り切れなかったかもしれません。
3日目
AM1時 子宮口が全開! 奥さんにも生気が戻る!
PM22時から苦しんだ3時間。 陣痛から3日目、ようやく頑張りが報われる時が来ました。
「子宮口全開です!」
内診してくれた助産師さんからその言葉を聞いた時には、僕は思わず涙してしまいました。
今まで苦しい時間を耐えてきた奥さんの頑張りが、ようやく実を結んだのです!
子宮口が全開になったので、ようやく出産に向けて進めることができます。
ベッドを出産用の形に変えて、助産師さんも出産の準備を整えます。
その様子を見ていた奥さんが「やっと赤ちゃんが産める!」と、今までの疲れからはうって変わって、目にやる気がみなぎってきました!
「水が飲みたい!」と話すので、準備していなかったのですが、自販機から水やお茶などを数本買ってきて少しずつ飲ませました。
今まで甘い飲み物ばかりだったので、気分が変わり落ち着くことができました。 ジャンルが違う飲み物を準備しておくとその時の気分で変えれるので便利でしたね。
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出産の準備ができたら、いよいよ陣痛に合わせていきみを入れていきます。
陣痛の波は一定の間隔で訪れますが、その波の痛みが最も強いところでいきむことが大切です。
はじめは、どうしても早く産みたいという焦りからか、奥さんのタイミングが合わず、赤ちゃんも動きを見せることがありませんでした。
加えて、いきむときに大きな声でうなってしまいましたので、声に力が逃げてしまっていました。
助産師さんのアドバイスを受けながら、それでも少しづつタイミングが合うようになり、徐々に赤ちゃんも髪の毛が見えてくるようになりました。
最後に、助産師さん、僕、奥さんと先生も加わり、「せ~の!」でいきむと、一気に赤ちゃんが産まれてきてくれました!
この時、赤ちゃんと一緒に大量の出血と、生のへその緒など、資料映像でしか見たことがないものがたくさん一緒に出てきましたので、気が抜けた僕は一瞬倒れそうになってしまいましたが、何とか持ちこたえました。
AM6時 赤ちゃんの泣き声を聞き、ぐしゃぐしゃな顔で感謝する
うちの子は、予定日を超えておなかの中にいたので、3,500gを超える大きめな赤ちゃんでした。
その体格もあってか、産まれてからすぐにものすごく大きな声で泣き出していました。
僕と奥さんは、その元気な泣き声を聞きながら、お互いに「頑張ったね!」と泣きながら励まし合いました。
そしてぐしゃぐしゃな顔のまま、お世話になった先生方にもお礼の言葉を掛けました。
約33時間の陣痛~出産に一緒に参加して得たもの
僕は初めての出産への立ち合いでしたが、参加してみて本当によかったと思いました。
仮に奥さんにまかせっきりだった場合、どのように陣痛が進んでいくのかや、その時々にどんな人たちが支えてくれているのかなどを知ることができなかったでしょう。
そして一番感じることは、一番頑張ってくれた奥さんへの感謝の気持ちです。
出産自体はどんなに頑張ってもできない男の僕ですが、共に出産に参加できたことで、奥さんの苦しみや頑張りをより実感できたことは、かけがえのない財産になりました。
今こうして子どもを授かることができたのは、ひとえに奥さんのおかげです。 本当にありがとう。
まとめ
陣痛~出産まで約33時間と比較的長めでしたが、参加することができ、改めて奥さんへの感謝の気持ちを持つことができました。 これからは奥さんに足を向けて寝れないので、病院を退院するまでは北まくらになっても気にしません。 奥さんあがとう! ではでは。
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