[1歳~3歳向け]トイレトレーニングをスムーズに進める方法!初めてのトレーニングもこれで安心

トイレトレーニングの方法

こんにちわ、のんちゃんです。

お子さんが2~3歳ごろになると、トイレトレーニングを勧められる親御さんも多いかと思います。 僕自身も、保育園生活でたくさんの子ども達のトレーニングの様子を見てきました。 お子さんによって進み方もさまざまなので、「こう進めるべきだ!」と一概には言えないものになりますが、その中でもスムーズにトレーニングを進めていくポイントをご紹介していきたいと思います。

僕が勤めている保育園では、トイレトレーニングは1歳半~3歳半ごろに取り組む子ども達が多くいます。 1歳児クラスや2歳児クラスなどがそれにあたりますね。 トイレトレーニングするにあたって、まず必要なのは目標の設定です。 成長の場面ごとに「これができたらOK」というようなゴールを具体的に決めていくことで、お子さんが今トレーニングのどの段階なのかを知ることができます。

もくじ

トイレトレーニングの段階ごとの目標を決める

トイレトレーニングの目標

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1、準備段階の目標:トレーニングの環境を整える

親御さんがいくらトレーニングを始めようと意気込んでいても、お子さんの心や身体、周りの環境が準備できていないうちに始めてしまっては、トレーニングもスムーズに進みません。 まずは少しずつでいいので、お子さんがトレーニングできる環境を整えていきましょう。

お子さんはトイレトレーニングを始めれる状態になっているでしょうか? 一人でトイレの場所がわかり、歩いていけるのか、仮に行けたとしても、おしっこの間隔があまりに短かったりすると、間に合わず失敗体験を増やしてしまうかもしれません。

お子さんの心の状態も重要です。 トイレに連れて行こうとしても、そもそもトイレで何をしたらいいのかわからなかったり、行くこと自体を嫌がることもあります。

トイレ周りの環境も大切ですね。 基本は大人の大きさに合わせたトイレばかりなので、子どもにとって使いにくい作りであれば、嫌な想いをさせてしまうかもしれません。

これらの環境を少しづつ整えていくことで、大人がムリに催促しなくとも、自然と子ども達にトイレトレーニングに慣れてもらえるようにすることができます。 

2、トレーニング初期の目標:初めてトイレやおまるでの排泄が成功する

この時期が最も心配で長く感じる期間かと思います。 お子さんの排泄の間隔と、トイレに誘うタイミングが合うことが必要になりますので、周りで補助する親御さんの気持ちとしては、成功してほしいでしょうが、その焦りは子どもにも伝わってしまいますので、あえて気長に考えることが大切です。 子ども達が成功しやすい環境を整えながら、まずは1回成功するまで、ゆっくり見守りましょう。 その際には、成功した時にどのようにお子さんに接するかを考えることも大切です。 成功した時の褒め方はとても重要なポイントです。

3、トレーニング中期の目標:成功確率を増やす

1回でもトイレでの排泄ができるようになったら、今度はその成功体験を増やすよう努力します。 お子さんはどんな時に成功するのか、時間帯やその日の気温、その他条件などをできる範囲で洗い出し、周りの環境を再度整えていきます。 注意することは、あくまで成功の確率を増やすだけなので、失敗しないということではないという点です。

4、トレーニング後期の目標:一日中布パンツで過ごす

日中の成功確率が、7~9割ほどだと感じたら、いよいよ布パンツで過ごします。 年齢的に、夜の長い睡眠時間はまだ難しい子も多いですが、日中の2~3時間のお昼寝程度であれば十分布パンツで過ごすことができるようになります。 

トイレトレーニングの手順

目標が決まったら、それぞれの段階別にトレーニングを始めていきます。 各段階ごとに様々な方法をご紹介していきますので、始めやすいものから試してみてくださいね。

1、トレーニングの環境を整える

・おむつをテープタイプからパンツタイプにする

お子さんが歩くことができるようになったら、テープタイプからパンツタイプへ変更しましょう。 

おむつを交換しやすいこともありますが、お子さんがおむつやズボン、スカートなどを一人で着脱する練習をするきっかけになります。 おむつのサイズも着脱しやすいものを選んであげましょう。

・柔らかめな生地のズボンを用意する

お子さんが一人で着脱する時に、デニム生地などの固めのものだと上まであげれずに困ってしまうことがあります。 練習しやすいように、上げ下げしやすい柔らかめの生地を選んであげましょう。

また、ロンパースなど股の部分がスナップボタンで止まるタイプの服は、着脱の練習の妨げになりますので、上下分かれているものを用意してあげましょう。

・トイレをお子さんが使いやすいようにする

トイレは基本的に大人の体格を考えて設計されていますので、お子さんにとっては大きずぎますよね。 お子さんが自分で座れるように踏み台を設置してあげたり、補助便座を取り付けて使いやすくしてあげることで、トイレを使用するハードルがぐっと下がります。

・お子さんの身体と心の状態を確認する

お子さんがトイレトレーニングを始めても大丈夫な状態なのかを確認します。 具体的には以下のような項目があげられます。

  • 一人で歩くことができる
  • 排泄の間隔が1~2時間程度ある
  • おむつがぬれた感覚がわかる
  • トイレに関心を持つ

排泄の間隔があまりに短いと、頻繁に誘わなければならなかったり、失敗の確率も上がります。 お子さんもしつこくトイレと言われるのは嫌ですよね。 

・お子さんを連れてトイレに行く

子ども達はまず、トイレという場所がどういうものなのかを知りません。 トイレへ一緒に連れていき「ここはおしっこをするところだよ」と教えてあげましょう。 お子さんとしては、この時点ではトイレに行く動機がないので、例えば僕の場合は、子ども達の好きなお人形をトイレに置いておいて、「お人形さん元気かな?あいさつしに行こうよ」と声をかけて一緒に行きます。 子ども達としては、お人形さんに会うついでにトイレに行く感覚ですが、そのくらいでOKです。 

1日に何回も連れていくとしつこいと思われてしまいますので、1回でも良いので長期間にわたって連れていき、トイレに行くという習慣がつくようにします。 できる子は実際にトイレに座ったりしても大丈夫ですが、ムリする必要はありません。

・トイレやおまるの使い方を伝える

トイレに少しずつ親しんで来たら、次は具体的な使い方を伝えていきます。 子ども達に「トイレのフタを開けて、おしっこしたら水を流して…」と話しても、正直なんのこっちゃわかりません。 それよりも「これをこうしておしっこジャーしたらここをギュッてしてお水ジャー…」と擬音をフル活用して身振り手振りで伝えた方が100倍伝わります。 

あとは、説明だけでなく、実際にお子さんにやってもらうことも大切です。 この時点でおしっこをすることができなくても、「フタを開ける」 「水を流す」 など、できることはたくさんあります。 実際にお子さんにやってみてもらうことで、子ども達も実感することがあります。 上手にできたら、たくさん褒めてあげましょう。 ※「大人と一緒の時だけだよ」と伝えることも必要です。 子ども達が水を流すことを遊びと思ってしまうと、水道代がとてつもなくなってしまいます。

その他には、お人形を使って、トイレに座るところを見せたり、お子さんの好きなキャラクターの絵本やDVDを見せて、トイレに興味を持ってもらうことも有効です。 

何よりトイレの使い方を「教わる」感覚ではなく「遊んで」覚えることにつながりますので、お子さんが苦手意識を持たずに済みます。

2、初めてトイレやおまるでの排泄が成功する

トイレトレーニングの成功

EME / Pixabay

・お子さんの排泄の間隔を把握する

トイレの間隔は一人一人違い、2時間以上しない子もいれば、30分もせずにしてしまう子もいます。 まずは成功する確率を上げるために、お子さんの排泄のペースを把握しましょう。 どのくらいの時間でしているのか、また量はどのくらいか、その時の気温は何℃だったかなど、簡単でもいいので、メモを取るなどして、排泄のサイクルを確認しましょう。

・トイレやおまるに誘う

お子さんの排泄の間隔に合わせて、定期的に誘いかけます。 できれば毎日同じような時間で誘いかけ、お子さんがトイレに行くことを習慣にできるようにしていきましょう。

注意点としては、30分間隔などあまりに短い間隔で誘ってしまうと、子ども達も「また?」とストレスに感じてしまいますので、しつこくならないようなペースにすることが大切です。 

また、遊びの途中や、食事の途中など、何かの活動の最中は、お子さんもそれに集中しているので、嫌がることがあります。 遊びが終わり片付け終わった後や、お昼寝する前など、場面の区切りごとに誘いかけると抵抗なくトイレに行くことができるのでおすすめです。

・成功できなくても責めない むしろ褒める

トレーニングが上手くいかない時に、落ち込んでしまうこともあるかと思います。 そんな時には、その気持ちをその場では一度おいておき、パートナーや友達など周りの方にお話しすることをおすすめします。 

僕が今まで見てきた子ども達は、自分でトイレを上手になりたいと思っていません。 むしろ親御さんの期待に応えたいという子の方が多数派でした。 そんな子ども達の前で残念そうにした顔を見せてしまうと、鏡のように子ども達も落ち込んでしまいます。 

トイレトレーニングは子ども達のメンタルがとても深く関わってきます。 「落ち込むな!」というわけではなく、気持ちを吐き出す時と場所を変えましょう。 そして、お子さんには、トレーニングに参加してくれていることをたくさん褒めてあげましょう。

・気長に考える

初めてトイレで排泄できるようになるまでは、個人差があります。 僕の経験の中では、1歳前後~4歳前後までさまざまです。 毎回の失敗に気持ちが動かされてしまうと、疲れがたまってしまいます。 気長に取り組んでいきましょう。

・成功した時のリアクションを考えておく

初めてトイレで排泄が成功した時のリアクションはとても重要です。 家族で打ち合わせをして、盛大に褒めてあげましょう

僕は保育園で成功できた子には、まずクラスの他の子に「~ちゃんすごいね!おしっこできたんだって!」と伝えて歩きます。 そして、違うクラスの先生や、子ども達にも伝えて、いろんな人に成功を祝ってもらいます。 その後クラスに戻って、その子のためにみんなで歌を歌います! もちろん、その様子を連絡帳にも書いて家族にも伝えます。

ポイントは、お子さんの成功をどれだけたくさんの人達が喜んでくれたのかです。 ここで真剣に大人が喜ぶことで、子ども達にとってはとても大きな自信につながります。 

3、成功確率を増やす

トイレトレーニングの成功確率

hatemddd / Pixabay

・誘い掛ける時間を再度考える

基本的には成功する前と同じように誘い掛けていきますが、より成功する確率を高めるために、時間を調整していきます。 1時間間隔で誘い掛けるのと、1.5時間間隔ではどちらが成功確率が高いかなど、そのお子さんにとっての最適な間隔を見極めてあげましょう。

・布パンツやトレーニングパンツをはいてみる

おむつを汚さない時間が増えてきたら、布パンツやトレーニングパンツなどをはかせてみましょう。 

おむつとの感触の違いや、汚れた時の感覚が違うことなどを経験できます。 はかせる時間ははじめは短く、成功の度合いによって徐々に長くしていくイメージです。

ここはちなみに、大喜びする2つ目のポイントです。 家族総出でみんなで成長を喜びましょう!

・汚れたパンツなどを一緒に片付ける

お子さんトイレに間に合わず、汚れてしまったパンツや服を、できる範囲でお子さんにも手伝わせてみましょう。 自分で汚してしまったものを自分で片付けることで、責任感が芽生えます。 また、お子さんにとって片付けはとても大変で面倒臭いですよね。 こういう経験をしていると、「汚すと遊べなくてイヤ!」と思うようになり、トイレに行くきっかけになることもあります。

4、一日中布パンツで過ごす

・トイレに行くかどうかを聞く

お子さんに対して、定期的に「トイレどうする?」と聞いてみましょう。 今まで「トイレに行こう」と誘っていたものを、ここで初めてお子さん自身が考えるように質問していきます。 はじめは失敗することもありますが、徐々に大人にいわれなくても、自分で尿意を判断できる力がついてきます。

・家庭のトイレと違うタイプのものを利用してみる

家庭でよくある洋式のトイレと違い、社会にはいろんなタイプのトイレがあります。 和式トイレはしゃがんでする必要がありますし、男の子は立ってするタイプのトイレもあります。 

数は減ってきましたが、公園や小学校などでは今でも使用されていることがありますので、お出かけの際にはこのようなトイレを使ってみることも大切です。

トイレトレーニングをスムーズに進めるポイント:おまけ

ご褒美は極力使わない

節目節目でお子さんにご褒美をあげる方もいらっしゃいますが、使用には注意が必要です。 ご褒美がなくなってしまった時にお子さんのやる気が極端になくなってしまう可能性がありますので、お子さんの様子を見て適切な場面であげるようにしましょう。

同年代のトレーニングの様子を見せる

保育園など同年代の子ども達がたくさんいるところでは、月齢や年齢の大きい子のトイレの様子を見ることができます。 子ども達にとっては、最もわかりやすい見本になりますし、他の子がやっていることを自分でもやってみたいと思うきっかけにもなりますので、トレーニングを進める上でいい刺激になります。

他の子と比べない

親御さんにとっては、周りの子がトレーニングを終えてくると、焦ってしまうことと思います。 ただ、子ども達自身はあまり気にしていないことの方が多いですし、大人の都合で子ども達を焦らせても上手くいきません。 あくまで自分の子のペースに合わせて進めてあげましょう。

まとめ

トイレトレーニングは、親御さんが進めようと思っていても、お子さん自身のペースなどがありますので、気長に進めていくことが大切です。 周りを見て焦ることもあるかと思いますが、トイレを失敗する時期も人生でこの瞬間だけです。 親御さんが楽しみながらトレーニングをすることが、もしかしたら一番スムーズに進む方法なのかもしれませんね。 ではでは。

トイレトレーニングの方法

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