こんにちわ、のんちゃんです。
保育園を選ぶ時って、色々心配なことがありますよね。 先生は優しい人なのか、他のお友達と仲良くしていけるのかなど、不安になる事と思います。 保育園を見学されるときにはそんな不安を取り除くための重要視するポイントがあります。 保育士として働いている経験から、要点をまとめてみました。
保育園の見学は、基本的にはどなたでも希望すれば可能です。 ただ、園の先生方も勤務中に案内してくれるので、質問攻めや、長居もしにくい状況がありますし、実際に見学に行くと、何を聞いていいのかよくわからないこともありますよね。 そこで、短い見学時間の中で、重要な部分をしっかりと確認できるように、質問のポイントを絞っていくことが大切です。
保育園見学で重視するポイント
1、人的環境
・保育士
- 保育士の身だしなみや雰囲気
- 先生同士の会話の量や仲の良さ
- 各クラスの保育士の人数、年齢や経験年数
- クラス内の雰囲気
- 泣いている子やケンカの数
- 「怒る」ではなく「叱る」を行っているか
- 保護者と目を合わせて話してくれるか
- 一方的なお話を聞かされてないか
- ルール外の事に耳を傾けてくれるか(アレルギーや持病など特別な対応)
保育園生活で、最もお子さんと直接関わりのある存在と言えば、保育士の先生です。
園によって、園長先生や主任先生が案内してくれることがありますので、先生は何人いるのか、その年齢やキャリアはどのような配置なのかなどの情報を聞きましょう。 自分のお子さんが入園した時にお世話になるクラスの先生ともお話ができると、今後の参考になります。
園の保育の質は、先生方同士のコミュニケーションの量や、柔軟な対応によって変わってきますので、仲の良さや、ルールにとらわれない対応をしてくれるのかをしっかり観察しましょう。
クラスの中では、先生が子ども達にやっても良い事とダメな事を伝えていると、自然とケンカの数も減っていきます。 また、ケンカに遭遇した時には、先生方が感情で「怒っている」のか、それとも諭すように「叱っている」のかを注目してみておきましょう。
・保護者対応
- 父母会の活動内容は活発か
- 懇親会や個人面談などの先生との交流の場はあるか、活用されているか
- 連絡帳の使い方
- 子ども以外にも挨拶をしているか
- 相談の場はあるか、活用されているか
保護者にとって居心地の良い保育園であることはとても重要です。 お母さん:先生や、お母さん:お母さんのやり取りは、お子さんの保育にダイレクトに影響が出ます。 人付き合いが苦手な方もいらっしゃる事と思いますが、先生方と世間話をしたり、ママ友を作ることは、お子さんの人間関係をひろげていくことにつながりますので、できる範囲で参加していくことをおすすめします。
そのためにも、父母会での行事のお手伝いや、先生方と協力してイベントの運営をするといった活動が活発であることは大切です。 年間でどのようなものがあるのかを確認しましょう。 行事ごとのお疲れさま会があるのかも、人間関係を深めるために重要です。
お子さんの事で何か不安なことがある場合には、打ち明けれる範囲でその場で相談し、先生方の対応と対策の方針も観察しましょう。 これからお世話になる際に、緊急時にどこまで親身に対応してくれるのかはとても重要です。
連絡帳は、お子さんの様子を知る事も大切ですが、先生方と保護者とのコミュニケーションツールでもあります。
園によって、連絡事項のみで使用する場合もあれば、お子さんの相談の窓口にもなります。 お子さんが小さいうちは、お話をすることが出来ないので、連絡帳が活用されていると園での様子もわかり安心ですよね。 どのような用途で使われているのか、その内容の範囲なども確認しておくと、これからの人間関係作りの役に立つこととお思います。
・子ども達の様子
- 子ども達が初対面の人にも挨拶を自主的にしてくれるか
- その場面(歌の時間 遊びの時間 勉強の時間)ごとに集中して取り組んでいるか
- 保育士の話に注目できるか
- 場面の切り替え(遊び→片付け トイレ→昼食準備など)が出来ているか
- 困った時に素直に保育士や友達に助けを求めているか
子ども達の様子は、自分の子どもが入園したあと、どのように育っていくのかを想像できるのでとても重要です。
例えば見学の際、自分(外部の知らない人)に挨拶をしてくれるということは、日常的に先生方が挨拶をするよう指導していることがわかります。
子どものうちは、周りに合わせるということを知らず、他の人との関わりの中で学んでいきます。 なので、楽しんで遊んでいる子がいても、その時間にその行動が果たしてあっているのかなど、場の空気感を観察することが大切です。 先生方がそういった社会性を伝えているのかがわかります。
泣いたり困っている子がいた時には、その子の行動を追ってみましょう。 自分の子どもが実際に泣いてしまったときに、手助けをしてくれる先生や、優しい友達がいるのかも重要ですね。
2、施設としての利用のしやすさ

・時間とお金
- 一時預かり保育の利用時間とその料金
- 休日保育の時間とその料金
- 入園後の準備物をそろえるまでの金額は
- 慣らし保育の時間と期間は
- 父母会費など保育料以外の必要な料金
お仕事をされている親御さんにとって、長時間利用できる園はとても助かりますよね。 預かり保育や休日保育などの時間と、それを利用した際の追加の料金はいくらになるのか確認しましょう。
入園後、どのような準備物が必要になるのかも大切です。 それを買い揃えた場合にどのくらいの金額になるのかを計算してみましょう。 ダイソーや西松屋など、リーズナブルなお店でそろえてもOKです。
また、入園後すぐは慣らし保育といって、短い時間で数日かけて保育園生活に慣れていくようにしていきます。 その際の時間や、どのくらいから通常の保育時間に変えていくのか、スケジュールを確認しましょう。
園によっては、父母会費や絵本代など、園ごとに独自に設定されている費用がある場合があります。 毎月の出費の目安にもなりますので、項目を聞いておきましょう。
・物と空間
- 給食はあるのか
- 遊具や絵本は十分にあるか
- 園庭は十分な広さか
- 保育室は十分な広さか
- 掃除は行き届いているか
- 緊急時の避難経路は確保されているか
給食をやっている園もあれば、特定の日を決めて手作りお弁当をお願いしている園もあり様々です。 お弁当は忙しい朝の時間に作るとかなりの労力になりますので、どのような方針なのかを確認しましょう。
お子さんが十分に遊べる環境があるかも大切です。 園庭の広さは子ども達の人数に対して適切か、遊具はケンカにならない数あるかなどを見ておきましょう。 長い時間過ごす保育室の空間も併せて確認しておきます。 最近はハウスダストのアレルギーの子もいますので、きれいに掃除がされているのかは大切ですね。
園では定期的に避難訓練や不審者に対する訓練を実施しています。 2階以上の建物の場合は、緊急時の避難経路があるか、階段は子ども達に合わせて一段が低い作りになっているのかなど見ておきましょう。
・個別対応
- 食物アレルギーへの対応は行っているか
- 持病などへの対応は行っているか
- プライバシーな情報を守ってくれるか
お子さんの体質は一人一人違い、その親御さんの心配事もそれぞれです。 内容によっては園のルール以外でも配慮してほしいこともありますよね。
特に食物アレルギーや特定の病気を治療中などの場合には、何かあった場合には命の危険もありますので個別に対応してほしいと思います。 実際にその旨を相談し、対応していただけるのかを確認しましょう。 その際はプライベートな情報を守るためにも書面などで約束を交わせる取り組みがあればなお安心ですね。
保育園見学への流れ
1、見学したい園を決めて電話する
保育園に入園したい時期によって、申し込みをする時期も決まってきます。 自治体によっては妊娠中に申請できる場合もありますので、申請の期日を確認して、申請前に園の見学をしておきましょう。 例えば4月からの入園を希望の際には、早いところでは前年の9~10月ごろから希望をとっている場合もあります。
保育園は、アクセスのしやすい自分の住んでいる地域や出勤経路に近い園から選びましょう。
希望の園が決まったら、園に直接電話します。 園では子ども達がお昼寝する時間がありますので、その時間に電話した方が、先生方も余裕がありお話をしっかりと聞いてくれるのでおすすめです。 基本は13~15時ごろですが、園によって若干変わりますので、ホームページがある場合は確認しましょう。
電話したら、見学したい旨を伝え、都合の良い日時を打ち合わせします。 時間帯としては、子ども達が活動中の9時半~11時ごろや、お昼寝後の13時以降を勧められることが多いのですが、在園児の様子を見れるため、日中に見学することをおすすめします。
2、見学時に特に確認したい項目を絞っておく
園によっては、事前にホームページやママ友からの情報でわかることもあります。(園の教育方針、年間行事、一日の流れなど) あるいは、細かい部分については入園が決まった後で確認しても大丈夫なものもあります。 見学の時間は限られているので、この部分だけは確認しておきたいという項目のみに絞り、確実に質問できるように情報を整理しておきましょう。
3、複数の園を見学する
ひとつの園だけでは、他に比較対象がないので、自分のお子さんにとって良い環境なのか判断することが難しくなります。 できれば2~3園見学をして、それぞれの園のメリットやデメリットを書き出してみましょう。 その中で、お子さんにとってメリットが多い園を選ぶようにしましょう。
※使用に注意 保育士の本音を引き出す禁断の質問とは?

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ここでは、聞くことが出来るかは親御さん次第ですが、保育士側として困る質問をご紹介します。 先生方にモンスターペアレントと判断される可能性がありますので、使用は自己責任でお願いします。 先生側も本音を話すとは限りませんが…
・「自分の子どもを入園させたいですか?」
自分の働いている園なので、仮に入園させたくないと思っていても、基本本音は言えません! 後ろめたい気持ちがない場合は、やんわり「どうでしょうね~?」や「たぶん入れますね」なんて返しをします。 もしも回答に詰まったり、挙動不審になったら、その先生は自分の園を信用していないのかもしれませんね…
・「先生方同士って仲いいんですか?」
これもまた微妙な質問ですが、おそらく「仲良いですよ」と話すでしょう。 こちらも回答の内容よりも、回答する際の先生方の様子やすぐに答えれるかを見ることが重要です。 できればこの質問は、年齢層の違う先生、もしくは役職(上下関係)の違う先生に複数聞くといいでしょう。 それぞれの回答が違った時には、園内に派閥があるのかも…
・「この保育園の良いところは何ですか?」
割と質問しやすい質問になりますが、核心を突いたものです。 こちらも出来れば複数の先生に聞いてみましょう。 園の方針として売り出しているものを、先生方が理解して実施しているのかはとても重要です。 答えが先生によって違う場合には、園の人材育成がしっかりと行われていない可能性があります。
まとめ
保育園の見学は、自分の子どもが長い間お世話になる環境を決める重要な機会です。 保育士をしている僕としては、ぜひこの機会にそれぞれのご家庭の教育方針にあった園を見つけてほしいと思います。 そのためにも、自分の子どもにとって大切なものは何なのかを絞り、限られた時間で適切な判断ができるように準備していきましょう。 ではでは。
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