こんにちわ、のんちゃんです。
母乳を飲ませて育てたいと思っていても、様々な理由で、粉ミルクなどを赤ちゃんにあげている親御さんもいらっしゃると思います。 初めて飲ませてみたり、もしくは今まで飲んでいたのに急に嫌がってしまったりすると、どうしたらいいのか困ってしまいますよね。 そんな時には、赤ちゃんの気持ちになってみると、色んな解決策が出てきますよ。 ここではいろんな方向からの対応策をご紹介していきたいと思います。
お子さんが元気に大きくなってほしい親御さんにとっては、ミルクを飲んでくれないとなると心配でしょうがないですよね。 水分不足による脱水症状や、栄養不足で体重が大きくなれなかったりと、いろんな影響が出てきてしまいます。 何より、ミルクが飲めず泣いてしまうお子さんを見ているのはとても心苦しいですね。
母乳と哺乳瓶からの授乳の違い

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赤ちゃんはお母さんの母乳と比べて、哺乳瓶の事をどのように思っているのでしょうか? 実際には反射的に感じていることでしょうが、ここでは言葉にして表現してみます。
・感触が違う
お母さんの柔らかいおっぱいと違って、哺乳瓶はゴム独特の感触がありますし、授乳の際のお母さんとの体との密着感も違います。 また、同じ吸い方をしててもミルクの出方が違ったり、母乳との違いに戸惑っているのかもしれません。
・母乳と味が違う
母乳と粉ミルクは成分は似たものがありますが、味は全く違います。 加えて、哺乳瓶のちくびの材質によっては、今までなかったゴムのにおいがプラスされるので、口に合わなかったりすることもあります。 大人でも毎日食べるご飯の水加減で味の違いがわかりますものね。
・今までと違う
母乳を飲んでいる期間が長ければ長いほど、今まで口に入れたことがないものに戸惑いを感じます。 僕の勤めている保育園でも、入園する際に、哺乳瓶での授乳を初めて行った子がいましたが、数週間は園の中でミルクを飲むことがままならず、飲めても少しだけで泣いて過ごす期間が長くありました。
哺乳瓶を嫌がる場合の対応策

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1、その場でできる対策
特に他の道具を使うことなく、その場でできる方法です。 実際に試した時には、お子さんの反応を確認して見てくださいね。
・哺乳瓶のちくびを温める
母乳だと、お母さんの乳首は人肌なので安心感がありますが、哺乳瓶のちくびはそれよりも冷えていることがあります。 若干湯煎して温めてあげましょう。 また、その際にゴムが少し柔らかくなることもありますので、もともとが固めのシリコン製などの場合には、飲みやすくなることもあります。
・ミルクの温度を変える
母乳はお母さんの身体から出てくるものなので、常に一定の範囲の温度をキープしているのですが、哺乳瓶では最初が温かくても、後半になると冷めてしまいます。 お子さんの飲む早さにもよりますが、最初の温度を少しだけ熱めに作ると、最後まで温かく飲むことが出来ます。
また、これはお子さんの好みにもよりますが、ぬるめが好きな子もいれば、熱めが好きな子もいます。 基本は人肌と言われていますが、お子さんがどの温度帯を好むのかも大切なポイントです。
・ミルクと母乳を混ぜる
最初からミルクのダイレクトな味で始めると、母乳との違いにびっくりしてしまいます。 なので、哺乳瓶で母乳にミルクを少しだけ混ぜるなど、徐々にミルクの味に慣れていけるようにしていきます。 さく乳には、素手で搾るよりも、簡単に哺乳瓶に搾り取れるさく乳器がおすすめです。
赤ちゃんの口に入るものなので、衛生面には十分注意しましょう。
・授乳の姿勢を変える
今まではお母さんのおっぱいにくっついて密着して飲んでいたものが、急に離れてしまうと赤ちゃんも心細いのかもしれません。 できるだけ体をくっつけて安心感を持てるようにしてあげます。 その他にもいろんな体勢を試してみて、赤ちゃんの落ち着く場所を探ってみましょう。
体勢が授乳する方の負担にならないように、慣れないうちは授乳クッションを使用することをおすすめします。
・場所を変える
保育園では、赤ちゃんが泣いている時には、園内をお散歩したり、ベランダに出て外の空気に触れたりすることで、気分転換できるようにしています。 大人もお花見やピクニックで食べるご飯は美味しいですよね。 赤ちゃんも、いつも同じ空間でばかりではなく、たまには違う場所でミルクを飲むことで、気分も変わり、飲めるようになることがあります。
・授乳と授乳の間隔を長くする
劇的におなかがすいているのではなく、小腹がすいているのかもしれません。 授乳と授乳の間をいつもより長めに空けて見ると、しっかりお腹がすいて飲んでくれることもあります。
・お母さん以外の人があげてみる
これも赤ちゃんにとっては新鮮になって飲んでくれることがあります。 ただ、哺乳瓶を始めたばかりなのに、今日はお父さんで、その次の日はおばあちゃんなど、あまりにも目まぐるしく交代してしまうと、赤ちゃんも戸惑ってしまいます。 慣れるまでは、決まった1~2人の中で交代するようにしましょう。
2、使用しているものを変更する対策
1の対策をすべてやっても効果がなかったり、もしくは確実にこれだという原因がはっきりしている場合には、これらの環境を変えてみることでミルクを飲めるようになる場合があります。
・哺乳瓶やちくびを別な種類に変える
哺乳瓶やちくびには、形や材質など様々な種類があります。
関連記事:哺乳瓶やちくびのサイズ、種類に違いはある?替えるタイミングは赤ちゃんが知っている
ちくびのゴムの材質によっては、柔らかさやゴムのにおいが変わってきます。 また、ミルクの出方も穴の形で決まってきますので、今のその子の飲み方に合ったものを選んであげることで、より飲みやすくなることがあります。
・粉ミルクを別な種類に変える
粉ミルクは、各メーカーごとに微妙に成分が違います。 種類を変えてあげることで、赤ちゃんの口に合ったものが見つかるかもしれません。 メーカーによってはサンプルをプレゼントしている場合もあります。 仮に購入する際には、はじめは少量を注文して、お子さんが飲める事がわかったら追加で大量注文した方が、ムダがなく経済的です。
- 明治 ほほえみの最小注文
- 和光堂 はいはいの最小注文
- 森永はぐくみの最小注文
- 森永E赤ちゃんの最小注文
- 雪印 ぴゅあの最小注文
- アイクレオ バランスミルクの最小注文
- ビーンスタークすこやかM1の最小注文
・スプーンやスポイト、スパウトなどで飲んでみる
月齢が高い場合には、スプーンやスパウトなどの哺乳瓶以外のもので飲ませてみると、意外と飲んでくれることがあります。
どうしても飲めない場合には、このような別なものを使用してみることもおすすめです。
自分の子が哺乳瓶を嫌がってしまって心配な時には…

僕自身は保育士としていろんな赤ちゃんにミルクをあげてきましたが、園でミルクを飲めなかったという子もいました。
はじめはどうしても赤ちゃんが環境や先生たちに慣れていなかったこともあり、泣いている赤ちゃんを見ると胸が苦しくなってしまいました。 園では定期的に身体測定をしているので、その子が成長していることは知っていたのですが、しばらくは園ではあまり飲まず、自宅でしっかりと飲むという状況がありました。
その中でも、徐々に生活にも慣れ、飲めるミルクの量が増えていったのですが、その期間は2~3か月ほどかかりました。
実際のところは、赤ちゃんにとってはいろんな理由があって、飲まないのではなく「飲めない」のが正しいのかなという気がします。 わざとじゃないんですよ? ただ、その中でも周りにいる人がいろんな方法で飲めるような工夫をしていると、赤ちゃんもそれにこたえてくれますので、お悩みの方はあきらめずに対応していただければと思います。
また、赤ちゃんは少しづつ成長していますし、その日の機嫌なども関わってきます。 今日は嫌がっても、明日になったらしれっとゴクゴク飲んでくれたりします。 毎回の事にとらわれずに長い目で付き合っていきましょう。 そして、少しでも飲めた時にはいっぱい褒めてあげて下さいね。
まとめ
哺乳瓶を嫌がる赤ちゃんには、赤ちゃんなりの理由があります。 それぞれどんなところが不快で、どう変化をつけていくかを考えて実践してみましょう。 それと同時に、赤ちゃんは気まぐれです。 仮にここに書かれた対策を全てやってみたとしても、時には効果がないこともあります。 ただ、それはお母さんのせいではなく、赤ちゃんの中でそういう時期なのかもしれません。 気長にお付き合いしていただければ幸いです。 ではでは。
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