こんにちわ、のんちゃんです。
これから保育園に入園する方にとって、連絡帳はどんな事を書いていけばいいのかは気になるところですよね。
保育士をしている立場として、連絡帳で先生方とどのような内容をやり取りしていけばいいのかをまとめてみました。
連絡帳は、お子さんの事を先生に伝え、スムーズにやりとりをするために欠かせないツールです。
ただ、初めて入園される方にとっては、どのような内容だったり、話し方をしていけばいいのだろうと悩む方もいらっしゃるかと思います。
保育園と良い関係を築いていくために、初めての方向けに内容をご紹介していきます。
保育園の連絡帳の主な内容
0~1歳児
食事の内容
前日や当日、母乳やミルクを何時ごろに飲んだか、またどのくらいの量を飲んだのかなどを記載します。
園の先生方は、自宅での授乳のペースに合わせてくれるので、その情報も共有し、もし希望の授乳時間があるのであれば伝えておくことが大切です。
園内での授乳の様子も記載されて返ってきますので、忘れずに確認しましょう。
また、フォローアップミルクや離乳食を始めた場合には、どのようなものを自宅で使用したり食べているのか、園ではどう勧めていきたいのかなどの情報を共有していきます。
離乳食の状態(ドロドロや刻み方の加減)や食べている食材(アレルギーがある際は要注意)など、具体的に伝えるようにしましょう。
体調について
自宅と違い、いろんな子が集団生活しているので、病気をもらう確率も高くなってきます。
お子さんが小さければ小さいほど、いろんな病気にかかる可能性がありますので、毎日の検温した体温や、機嫌などを記入していきます。
食事の量が少なかったり、便の状態がいつもと違うなど、気になる事があれば記入しておくと、先生方も何かあった時には異常を察知しやすくなります。
その時に特別緊急連絡先などを書いておくと、もしもの時に連絡もスムーズですね。
睡眠の内容
何時間おきにどのくらいの量眠れたのかや、夜泣きをしてあまり眠れていなかったなどの情報を記入いていきます。 これがわかることで、園でも機嫌が悪かった時に早めに休ませるなど対応することが出来ます。
逆に園での睡眠量もわかりますので、自宅で何時ごろに寝るようにしようという見通しを立てることにも役立ちます。
成長の状態
お子さんが何かできることが増えたり、成長が見られた時には、その内容を具体的に伝えていきます。
例えば寝返りやつかまり立ちができるようになったことを書いてもらうと、園でも率先してやってみたり、発達を促すような関わり方ができます。
逆に、周りの子と比べて発達が遅いことに関して相談するという使い方もあります。
連絡事項
特別な連絡事項がある時には、その旨を伝えるようにします。
今日は検診で早めに迎えに行く時や、特別に薬を投薬する必要がある時などがあげられます。
口頭でお話しされる親御さんもいらっしゃいますが、先生方も伝達ミスをすることもありますので、しっかり記入できていた方が確実に伝えることが出来ます。
子どもに対しての相談
入園したてで泣いていないかや、クラスの友達と仲良くできているかなど、些細な事から深刻な悩みなど、気になることを相談します。
打ち明けることに勇気がいるないようもあるかと思いますが、先生方との信頼関係が出来てきたら徐々に打ち明けていくことで、よりやりとりに親密さが生まれてくる効果もあります。
2~3歳児

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食事の内容
0~1歳児から成長しているので、よくある話題は食育やマナーなどについてです。
介助されていた子ども達は徐々に自分でスプーンやお皿などを持って食べれるように練習していく時期になりますので、自宅や園での様子を共有し合って、よりお子さんの成長につながるようにやり取りしていきます。
また、お箸に移行する時期にもなりますので、指導の仕方などを相談し合うこともあります。
トイレトレーニングについて
トイレトレーニングを始め、完了する子が多い時期もこの年齢です。
自宅でどのように進めているのかや、園との様子の違いなどをやり取りしていきます。 自宅では上手くできるのに、園ではできない場合や、その逆のパターンもあります。
その子が成功できる環境に、話し合って合わせていくことがトレーニングをスムーズに進めていくポイントです。
連絡事項
この時期になると、ある程度のお話を子ども達自身ができるようになるので、連絡事項をお子さんに話すよう伝えている親御さんもいらっしゃいます。
ただ、まだ時系列(今日のこと、昨日のこと)がはっきりしなかったり、100%物事を記憶できるわけではないので、親御さんがしっかりと連絡帳に書いておくことが必要です。
子どもに対しての相談
自分の意志がしっかり出てきますので、子ども同士のケンカやトラブルが多くなり、相談することがあるかもしれません。
言葉の発達がまだ未熟なのもあり、言いたいことがあっても手が先に出てしまうので、たたかれたり噛まれたりなどのトラブルが起こりやすい時期です。
お子さんの性格にもよりますが、加害者側、被害者側になった場合には、子ども達同士はもちろんのこと、親御さんや先生方との信頼関係を保つためにも、トラブルの内容やその後の経過(仲直りできたのか)をしっかりとやりとりしましょう。
※この分野においては、連絡帳のみではなく、直接お話をした方が、細かなニュアンスまで伝わりやすいのでおすすめです。
4~5歳児

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食事の内容
食事の量が極端に少なかったり、あるいは食べ過ぎてしまったりする場合の相談があります。
この時期は、食べる能力は備わっていますが、体調やその時の気持ちで食欲に変化が起こることがあります。
マラソンが苦手な子が食欲なくなるなどはわかりやすい例ですね。 食事の様子から、お子さんの悩みが見えてくることもあります。
連絡事項
お子さん側に記憶力や会話する力がついてくるので、6~7割ほどの内容は子ども達を通してやり取りする事ができるようになります。
ただ、お金に関する事や、決定権が親御さんにあるような重要なことに関しては、お子さんを通さず直接連絡することが必要になります。
僕自身も、このような状況になったことがありますが、最終確認は必要になりますので、親御さんに確認の電話をしました。
子どもに関しての相談
物理的なケンカなどは減ってきますが、精神的な問題で相談に使用する方もいます。 いわゆる「いじめ」ですね。
子ども達もどんな友達がどのようなことをしたということを覚えているので、それを聞いた親御さんが相談のきっかけに使用されることがあります。
※内容によってはデリケートな部分を含んでいますので、個人的にはこのような相談の場合には、直接お話しすることをおすすめします。
連絡帳の書き方とそれによる印象の違い

連絡帳の書き方は親御さんによってそれぞれですが、その書き方によって先生方への印象が変わってきます。
毎日書く
全体の約1~2割の方がこれにあたります。 子育てについて色々わからない点があったり、育児日記のように使用している方ですね。
お子さんが小さいうちは、お子さんの細かな変化や成長がよくわかりますので、子育てに関してとても役立つ事が多くあります。 毎日交流することが出来るので、園の先生とも交流が深まりますね。
書きたまった時にはお子さんの成長の様子がよくわかる記録ができます。
意識せずにいろいろ書くことが浮かんでくる方はいいのですが、毎日のことなので書く内容が同じものになりがちです。
「何を書こう?」と考えてしまう方の場合には負担になることがあります。
先生方にとっては、常にいろんな情報が受け取れるので、お子さんに対して接するきっかけになることもあります。
親御さんに対しては教育熱心な印象を受けますね。
ただし、その内容が毎日同じようなものになってしまうと、回答に困ってしまうこともあります。
また、3歳児以上になると、子ども達の人数に対して先生方の人数が極端に減るので、園にもよりますが、連絡帳を使う頻度が減ることがあります。
書いた分だけ返事がほしい方にとっては不満に思うこともあるかもしれません。
数日おき、もしくは連絡事項がある時のみ書く
全体の5~6割はこのような書き方ですので、最も多いパターンです。
要点を絞って必要な時や、特別何かあった時に記入するだけなので、「書かなきゃ!」というプレッシャーが少なく済みます。
定期的に先生方とも交流が持てますので、つかず離れずバランスよくお付き合いできます。
先生方にとっては、回答を明確にできる話題が多いのでとても助かります。
ただ、お迎えの時間やお金のやり取り等の事務的な内容ばかりになってしまうと、先生方との信頼関係をつくっていくうえでマイナスに働いてしまうことがありますので注意が必要です。
あまり、もしくは全く書かない
全体の1~2割の方がこれにあたります。
本当に何かあった時以外はほとんど連絡帳を使用することがありません。
仕事が忙しいなどの理由で最小限のやり取りに抑えたいという方が多いですね。
朝の忙しい時間に連絡帳を書かずに済みますので、時間の節約になります。
反面、園での子どもの様子があまりわからなかったり、連絡帳を見る習慣がないと、園からの連絡にも気づけないことがあります。
先生方にとっては、連絡帳を書いてくること自体が少ないので、回答する機会自体が減ってきます。
実際にありましたが、普段記入してこなかった家庭の連絡帳に、その日はたまたま記入されていたのですが、連絡帳を見る予定の先生が今日も書いていないだろうと見ること自体を忘れてしまうことがありました。
あってはならないことですが、そう思い込まれてしまう可能性もあるということですね。
連絡帳を書くときのポイント

ここでは連絡帳を書く事が負担にならないように、また園の先生とスムーズにコミュニケーションするために、いくつかポイントをご紹介していきたいと思います。
考えすぎない
正直内容は些細な事でも全くかまいません。
「今日自宅でこんなことをして遊びました」「初めてこんな食材を食べました」など、簡単な事でも大丈夫です。
あまり考えすぎずに、思ったことを書いていきましょう。
文章は固くなりすぎないように
連絡事項を伝えるためのものとはいえ、子ども達に関しての事を記入しますので、あまりに固くなりすぎると親御さんも先生方もお互いとっつきにくくなってしまいます。
ある程度気を抜いて、でも一定の礼儀をわきまえた文章を意識していきましょう。
子ども以外の雑談を書く
子ども達の事を伝えるものですが、それだけで終わるのはもったいないです。
親としての考えや、先生とのやりとりを目的として使うこともできますので、どんどん雑談を書きましょう。
例えば先生が好きな食べ物と、自分(親)が好きなものが一緒だったり、同じ地域出身だったりなど、些細な事でもいいんです。
定期的に書く
先生方からの連絡だけになってしまい、長期間自分から書くことがなくなると、「この子の親は何を考えているのかわからない」と先生方から思われてしまうことがあります。
その影響はお子さんに一番響くので、1週間に2~3回でもちょっとした話題を書くことで、先生方と交流し、関係を良好に保ちましょう。
何もない時には書かない
「今日は書くことが思いつかないな…」というときも出てくるかと思います。
先生としては、連絡帳を見ていて「このお母さんはムリして話題を作ったんだな…」というのは正直わかりますので、お返事に困ることがあります。
ムリして書こうとすると、連絡帳自体が苦手になってしまうので、それならいっそ書かなくても大丈夫です。
返事をもらえるように書く
連絡帳の中には、「~しました」という報告だけで終わっている場合があります。
この形だと、先生方としても「わかりました」で終わって良いものなのか、もしくは返事をすればいいものなのかがわかりにくいので、読み手がリアクションをとれるように書きましょう。
- [×]今日は自宅で初めてたこ焼きを食べて興奮していました。
- [〇]今日は自宅で初めてたこ焼きを食べて興奮してました。 どうやって作ったのかお話し聞いてみてくださいね。
誰が書いたのか伝える
連絡帳は、お母さんやお父さんで交代で書くこともあるかと思います。
その時には、できるだけ自分の文章の終わりに誰が書いたのかわかるように「パパ」「ママ」のサインを書いておきましょう。
先生方もこれは誰からのメッセージなのかがわかりやすくなります。
まとめ
保育園の連絡帳は、園でお世話する先生方に、親御さんの考えを伝えるための重要なツールです。
使い方次第では、先生方との連携をスムーズにできる便利なものなので、ぜひ利用方法を考えて有効活用していただければと思います。
ではでは。
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